禁煙相談

喫煙はニコチン依存症(ND)

喫煙はニコチン依存症(ND)

近年、喫煙は「ニコチン依存症」という病気として捉えられるようになりました。

喫煙は、個人の嗜好の問題ではないのです。「治療の必要な完治できる病気」なのです。


ニコチン依存度チェック!

チェック項目2点1点0点
起床してから何分後に最初の一服を吸いますか?30分以内-30分以降
禁煙車など喫煙の禁止されているところで禁煙するのに非常な努力を要しますか?はい-いいえ
あなたが1日のなかで一番タバコをおいしいと感じるときはいつですか?朝一番-特には決まっていない
1日に吸う本数は何本ですか?26本以上25~16本 
15本以下
1日のうちどちらかといえば午前中により多く吸いますか?はい-いいえ
禁煙車など喫煙の禁止されているところで禁煙するのに非常な努力を要しますか?はい-いいえ
床に入って安静にしていなければならない病気の時でも、タバコを吸わずにはいられませんか?はい-いいえ
いつも吸っているタバコの銘柄の強さはどの程度ですか?強い普通弱い
深く吸い込む頻度はどのくらいですか?いつもときどきあまり

    合計点数が・・・

    0点~4点:低度依存症です

    煙草の害を理解し、あなたに禁煙したいという動機さえあれば、楽にやめられる可能性があります。
    人によってはカウンセリングを必要とする方と必要としない方がいるでしょう。
    もし確実にやめたいのであれば、一度相談してみてください。

    5点~9点:中度依存症

    何度か禁煙に成功しているが、しばらくするとなんとなく吸ってしまう、そんな方も多いかもしれません。
    もし、そういった事が繰り返されているのであれば、カウンセリングによるサポートの元、禁煙努力をした方が良いと思われます。
    もちろん、努力は必要ですし、なにしろ禁煙の害に対する充分な知識と禁煙の明確な動機は不可欠です。

    10点以上:あなたは高依存症です

    改善に相当の努力を要します。たとえ喫煙による弊害を充分に認識しており、本人に禁煙の意思があったとしても相当の努力が必要になるでしょう。
    カウンセラーによる適切なサポートをおすすめします。例え途中で挫折したとしても、的確なサポートの元、その原因を明らかに出来れば、一歩ずつでも前進出来るはずです。


    タバコの煙の主な成分

    ニコチン依存度チェック!

    タバコの煙には200種類以上の有害物質が含まれています。
    その中でもタール、ニコチン、一酸化炭素はタバコの3大有害物質と呼ばれています。

    喫煙による影響

    喫煙による影響

    非喫煙者を1とした場合の、喫煙者の死亡率(男)の統計です。

    • クモ膜下出血 1.8倍
    • 喉頭がん 32.5倍
    • 食道がん 2.2倍
    • 虚血性心疾患 1.7倍
    • 口腔・咽頭がん 3.0倍
    • 肝臓がん 3.1倍
    • 肺気腫など 2.2倍
    • 肺がん 4.5倍
    • 胃がん 1.4倍
    • 胃潰瘍 1.9倍
    • 膀胱がん 1.6倍
    • 膵臓がん 1.6倍
    • 他に子宮がん(女)1.6倍

    煙草を吸うほど死亡率は上がっています。

    女性の喫煙

    女性の喫煙

    女性も男性と同様に、多くの臓器のガン発生と関係しています。非喫煙者との子宮ガンの死亡確率を比較すると、1.6倍も高くなる事が明らかになっています。男性の喫煙率は減ってきていますが、20代の女性の喫煙は増加傾向にあります。

    女性の喫煙

    • 妊娠しにくくなります。
    • 子宮外妊娠しやすくなります。
    • 早産や自然流産が非喫煙者の1.5ほど増えます。

    妊娠中の喫煙

    • 出産前後の胎児死亡や死産する確率が高くなります。
    • 子宮外妊娠しやすくなります。
    • 早産や自然流産が非喫煙者の1.5倍ほど増えます。
    • 母乳には血液中の約3倍に濃縮されたニコチンが含まれているので、ニコチン中毒になる新生児もいる。夜泣きをしたり、不機嫌になったりするニコチン切れの症状を表すケースがあります。

    美容

    タバコを吸うと肌が荒れたり、シミ・ソバカスになりやすくなります。
    タバコは口臭、歯肉へのメラニン色素の沈着、歯周病の原因にもなるのです。真っ白い歯はタバコのヤニによって、その美しさを奪われてしまいます。

    依存症について

    ニコチン依存症

    ドーパミン

    煙草でニコチンを摂取することで、脳内で快感ホルモンである「ドーパミン」を発生させています。
    そして脳は、「喫煙が快感を得る行為」と無意識に認識・記憶してしまいます。体は脳に記憶された「喫煙」という行動で再び快感を求めるようになります。

    治療の流れ

    「ニコチン依存」は、医師やお薬の力を借りなければ、なかなか克服できるものではありません。禁煙外来では、医師が身体・精神的にサポートし、無理なく禁煙できるように導きます。

    1. 喫煙状況についてアンケートにお答えいただき、それを元に「ニコチン依存度」を診断します。
    2. 吐く息の中の一酸化炭素濃度を測定して、有害物質をどの位取り込んでいるか調べます。
    3. 禁煙することをお約束する意味で、禁煙宣言書にサインしていただきます。

    この初回の診察を含め5回の治療が目安です。
    当院がしっかりサポートさせていただきます。一緒に頑張りましょう!