当院にてお客様から頻繁にいただくご質問をまとめました。参考にご覧下さい。
下記内容をごらんいただいても不明な点がございましたら、お電話よりお気軽にお問合わせ下さい。
A.
肥満には内臓脂肪型(リンゴ型)肥満と皮下脂肪型(洋ナシ型)肥満があります。
この内臓脂肪型肥満のために生活習慣病を発症した状態をメタボリックシンドロームといいます。
原因は、カロリー過多、運動不足、アルコール過多、喫煙、ストレスなどです。
診断は、
①へその高さの腹囲が男性では85㎝以上、女性では90㎝以上
②中性脂肪(TG)が150mg/d1以上
③善玉コレステロール(HDL-C)が40mg/d1以下
④家庭血圧135/85㎜Hg以上
⑤空腹時血糖が110mg/d1以上
のうち2つ以上あることです。
メタボリックシンドロームをもっている方は、持っていない方に比べ、心臓や脳で生じる心血管系疾患の危険が1.8倍に高くなります。
治療はカロリー制限が第一となります。
食事は腹8分とし、食物繊維を多く含む和食を中心とします。アルコールも適当量に抑えます。
次に、有酸素運動で内臓脂肪を減らすことを心がけます。さらに喫煙者である場合はぜひ禁煙を実行すべきです。
A.
血圧はその時々で大きく変わるもので、朝と昼、体を動かす、喫煙、食事、入浴、ストレスなどでかなり違いが出てきます。
白衣を見ただけで血圧が高くなる「白衣高血圧」、また逆に病院では正常なのに自宅では高くなる方もいらっしゃいます。
では、どのようにすれば正確な血圧が測れるのでしょうか?
そこでお勧めしたいのが「自宅で血圧を測ること」です。
肘の上の腕で測る血圧計により、起床後1時間以内と夕食前(就寝前でも良い)の1日2回測定します。
夕食前の測定ができないようなら起床後1時間以内の1日1回測定してください。手首で測定する血圧は不正確ですので勧められません。
そのうえで、血圧135/85を超えることが多いようでしたら、医療機関を受診することをお勧めします。
A.
咳嗽(がいそう)は、
①症状が出始めてから3週間以内の急性(きゅうせい))咳嗽
②3週から8週間続く遷延性(せんえんせい)咳嗽
③8週間以上続く慢性(まんせい)咳嗽
の三つに分けて考えます。
咳嗽はさらに痰を伴う湿性咳嗽、痰を伴わない乾性咳嗽に分けることができます。
この方の場合は慢性の乾性咳嗽ということになります。
胸部単純X線は正常で、呼吸機能検査も正常であれば、風邪後遷延性咳嗽、咳喘息、アトピー咳嗽、胃食道逆流症、薬剤性を考えます。
喫煙者の場合は胸部単純X線では異常を示さない肺癌も考えられますので、喀痰の細胞診が必須となります。
A.
これまで傷は消毒薬で消毒し、ガーゼをあてて乾燥させた方が良いとされていました。
近年、消毒薬をなるべく使用せず、傷を乾かさない(湿潤療法)方法で、より早くきれいに傷を治せることがわかってきました。
消毒薬は細菌も殺しますが、傷口をおおう新しい上皮細胞を傷つけるため、傷の治りを遅くします。
また、傷の上にガーゼを貼ると水分が蒸発し傷と固着し、せっかくできた新しい上皮がガーゼを剥がすときにとれてしまい、傷の治りを妨げます。
このため、特殊な被い(被覆材)が開発され広く用いられています。
ただし、この湿潤療法を用いる条件として、傷ができて12時間以内に、異物や痛んだ組織を傷から完全に取り除くことが必要です。
傷の中に異物や痛んだ組織が残ると、細菌が増えて傷の治りを妨げるためです。
ですので、細菌や痛んだ組織が残ったと疑われる傷は従来の方法で治療することになります。
A.
基本的には途中でやめるのはダメと考えて下さい。
抗菌薬は、基本的には細菌をやっつける、あるいは細菌が増えるのを抑える薬です。
途中でやめてしまったり、飲んだり飲まなかったりでは、せっかくやっつけた細菌が再び勢いを取り戻してしまいます。
更に悪いことには、こう言うことを繰り返していると、細菌がそのお薬に対する抵抗力を獲得してしまい、お薬が効かなくなってしまいます。
ですから、抗菌薬は発疹がでたり下痢を起こしたりしなければ、処方された量を飲みきることが大切です。
A.
市販の風邪薬は、万人向けに効き目が穏やかで、副作用の少ない薬を安全を考慮して少なめの量で処方されています。
また、鼻水・咳止め・熱さまし・痛み止めなど何種類もの成分が混ぜられているものも少なくありません。
赤ちゃんの場合、お薬に敏感な体質かどうか分からないことも多く、できれば不必要な成分は飲ませたくありません。
また、受診前にお薬を飲ませてしまうことで症状が修飾されてしまうこともあります。
A.
おたふくかぜになんどもかかったということをときに耳にします。
おたふくかぜに似た病気に「反復性耳下腺炎」というのがあり、これをおたふくかぜと誤診してしまうことがあります。
2~3週間おいて2回採血して抗体の濃度を比較すれば、おかふくかぜにかかったことを確実に診断できます。