AGA(エージーエー)とは、Androgenetic Alopeciaの略で「男性型脱毛症」です。
成人男性に見られる、髪が薄くなる状態のことです。思春期以降に額の生え際や頭頂部の髪が、どちらか一方、または双方から薄くなっていきます。
AGAの最も大きな原因として考えられているのは男性ホルモンです。男性ホルモンのテストステロンが、変換酵素の働きで、ジヒドロテストステロンというホルモンに変換され、このホルモンが毛乳頭細胞にある受容体に結合し、発毛を抑制します。AGAには遺伝の影響が大きいですが、「偏った食生活」、「睡眠不足」、「喫煙」、「ストレス」なども原因となります。
髪の毛1本1本には寿命があり、伸びては抜け、また新しく生えることを繰り返しています。これをヘアサイクルと言います。下図のように毛包は、成長期、退行期、休止期のいずれかの状態にあり、正常では成長期が2~6年間続きます。AGAの人はこの成長期が短くなるため、髪の毛が十分に成長しないまま、抜けてしまうのです。
シャンプーの際や自然に抜けた毛髪を見て自分で診断します。
まずは以下の項目をチェックしましょう、抜けた毛を虫眼鏡などで拡大して確認します。
左右対称で先がラグビーボールの形をしているのは、自然に抜けた休止期毛ですので、問題はありません。健康的な毛髪です。
毛根にくびれがある、または左右対称ではないヨボヨボとした毛髪はなんらかの異常を持っている異常脱毛です。
毛根の先端が萎縮している、または全体的に細く虚弱な毛髪も異常脱毛です。
カットした跡が見られる。正常な状態です。
先細りで、カットした跡が見られない。正常なヘアーサイクルを行われないまま抜けた寿命の短い毛です。
普通の太さは約0.08ミリ
細い毛が抜けるのは、注意信号。
「プロペシア」という錠剤を1日1錠服用していただきます。半年ほど続けるとAGAに対する効果がわかってきます。
髪も心と体と同じ。生活習慣によっても影響されます。日々の健康的な生活で髪の健康も保ちましょう!
喫煙は毛根への血行を悪くして、髪の栄養不足を招くので、禁煙することをつよく勧めます。
現代人なら誰しも、大なり小なりストレスを抱えて生きています。過度なストレスは自律神経に悪影響を与え、髪のためによくない環境をつくります。ストレスは、スポーツや趣味で上手にコントロールしましょう。
「AGA(男性型脱毛症)」に関して、実際に通院されている当院の患者様の声を掲載させていただいております。ぜひ、参考になさってください。
がんばります! 50歳になってから、急に髪が薄くなり、悩んでいました。友人がこちらに通っていると聞き、私も通い始めました。現在、半年が過ぎましたが、治療前よりは頭皮が目立たなくなったような気がします。妻も娘も献立を工夫して応援してくれています。今後も引き続きがんばりたいと思います! B.Bさん(51歳・男性) |